内科 大腸カメラ 胃カメラ 内視鏡 検診|東大阪市 石橋クリニック

院内患者勉強会

ヘリコバクターピロリ菌と胃の病気について

2009年5月16日

患者さん向けの勉強会の第2回を行いました。
ヘリコバクターピロリ菌と胃の病気について説明をしました。
今後も定期的に開催していきます。予定はホームページにも掲載いたしますのでご確認ください。

2009年5月16日石橋クリニック勉強会の様子1

2009年5月16日石橋クリニック勉強会の様子2

2009年5月16日石橋クリニック勉強会の様子3

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「こわくない・痛くない大腸カメラ」「鼻からの内視鏡ってこうなってるんだ」

2009年3月14日

患者さん向けの勉強会の記念すべき第1回を行いました。
大腸カメラと、最近テレビのコマーシャルでもおなじみの”鼻からの内視鏡”『経鼻内視鏡』を使っての検査について説明をしました。
今後も定期的に開催していきます。予定はホームページにも掲載いたしますのでご確認ください。
第2回予定・・・5月16日(土)14:00~15:00 「ヘリコバクターピロリ菌と胃の病気について」

2009年3月14日石橋クリニック勉強会の様子1

2009年3月14日石橋クリニック勉強会の様子2

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健康コラム

「東大阪商工月報」に掲載いたしました健康コラムです。

大腸ポリープについて

 まとめ
  • 大腸がんの死亡率は上昇を続けており、大腸がんの予防が急務
  • 大腸ポリープ癌化説がある
  • 大腸ポリープを切除することで大腸がん死が抑制される可能性が示唆
  • 大腸ポリープの発見・治療には大腸カメラが最も有効

消化器がんではこれまで1位であった胃がんの死亡率は減少しています。しかし、食生活(肉食など)の欧米化に伴い大腸がん(結腸がん・直腸がん)の死亡率は上昇を続けており、大腸がんの予防が急務となっています。
この大腸がんの発生にはふたつの経路があるとされています。第一の経路は腺腫という良性のポリープが成長してがんになるものです。そして第二の経路は正常の細胞がいきなりがんになるものです。第一の経路はポリープ癌化説といわれ、大部分のがんはこの経路で発生してきます。
良性ポリープががんになる場合、ポリープが大きくなればなるほどがんになっている確立が高くなってきます。実際2cm以上ポリープには、その一部にがんができていることが多くなります。この良性ポリープは数年で成長し大腸がんになるため、大腸カメラで小さいポリープの段階で切除することが大腸がんの予防になります。1993年に発表されたアメリカでの研究(national poly study)によれば、大腸腺腫性ポリープを切除することで、76-90%の大腸がん抑制効果が得られることがわかりました。
このような大腸ポリープの発見や治療には大腸カメラが最も有効です。石橋クリニックでは入院することなく、日帰りでポリープ切除をしております。また大腸カメラは苦しい検査とお考えの方も多いかと思いますが、石橋クリニックでは意識下麻酔法を使用して安心して検査を受けていただくように配慮しております。

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大腸がんスクリーニングについて

 まとめ
  • 大腸がんスクリーニングのゴールドスタンダードは便潜血反応検査。
  • 便潜血反応検査は公費で受けることができ、70歳以上は無料。
  • 便潜血反応検査陽性者は可能なかぎり大腸カメラをうける必要がある。

現在、大腸がんスクリーニングのゴールドスタンダードは便潜血反応検査です。方法は専用のキット(耳掃除の綿棒のようなもの)で便の表面を引っ掻くようにして便の一部を採取するだけで、簡単で痛くもありません。大腸がんは増加しており、その早期発見のため便潜血反応検査は大変有用な検査です。
そしてこの便潜血反応検査は大腸がん検診として公費で受けることができます。東大阪市にお住まいの方は、東大阪市のがん検診制度を利用されれば、費用は40歳から69歳の方は800円、70歳以上の方は無料です。検査はいつも診ていただいているかかりつけの先生のところでしていただけます。
便潜血反応検査が陽性になるのは100人中7人程度です。陽性の場合は精密検査が必要です。昨年の日本大腸検査学会では、便潜血反応陽性者の約4分の1(23.8%)は大腸カメラで大腸に腫瘍性病変が見つかると報告されました。この場合の腫瘍性病変とは進行大腸がん、早期大腸がんおよび10mm以上のポリープです。前述の23.8%の内訳は進行大腸がん6.2%、早期大腸がんおよび10mm以上のポリープ17.6%でした。以上から便潜血陽性者は可能な限り大腸カメラをうける必要があるといえます。
大腸カメラは苦しい検査とお考えの方も多いかと思いますが、石橋クリニックでは意識下麻酔法を使用して安心して検査を受けていただくように配慮しております。また入院することなく、日帰りでポリープ切除をしております。

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食道がんについて

 まとめ
  • 食道がんは悪性度の高い、治りにくいがん
  • 食道がんの危険因子:「タバコ、お酒、熱い食べ物をよく食べる」
  • 食道がんの自覚症状として最初に現れるのは喉の違和感
  • 初期の食道がんを見つけるために内視鏡検査(胃カメラ)は極めて有用

サザンオールスターズの桑田佳祐さんが食道がんの手術をされたことは記憶に新しいところかと思います。
実は食道がんは胃がんや大腸がんに比べて悪性度が高い、治りにくいがんなので、同年代の私にとっては他人事ではない感じがします。食道がんは、40歳代後半以降増加し始め、特に男性は女性に比べて急激に増加し、男性の食道がんになる率は女性の5倍以上です。
生活習慣における食道がんの危険因子は「お酒、タバコ、熱い食べ物をよく食べる」です。最近の研究で、もともとアルコールに弱くすぐに顔が赤くなっていた人が飲酒を続けると食道がんになりやすいことが分かってきました。また飲酒・喫煙習慣のない人に比べて一日飲酒1.5合以上かつ喫煙20本以上の人は食道がんに33倍なりやすいとされてます。
その食道がんの症状ですが、初期にはほとんど自覚症状はありません。人間ドックの時に、内視鏡検査などで偶然発見される無症状の食道がんも20%近くあります。
食道がんの自覚症状として最初に現れるのは喉の違和感になります。食べ物を飲み込んだときにチクチクする、熱いものを飲み込んだときにしみるような感じがします。無症状あるいは初期の食道がんを見つけるために内視鏡検査(胃カメラ)は極めて有用な検査です。喉に違和感を感じたら内視鏡検査(胃カメラ)を受けられることをお勧めします。
胃カメラは苦しい検査とお考えの方も多いかと思いますが、石橋クリニックでは意識下麻酔法を使用して安心して検査を受けていただくように配慮しております。

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ピロリ除菌と胃癌の予防について

 まとめ
  • 年間約5万人の人が胃がんで亡くなっている。
  • ピロリ菌を除菌することで胃がんの予防ができる。
  • 胃がんの予防効果には年齢や性別で差がある。
  • 除菌をしても年1回の胃がん検診(胃カメラ)は必要。

日本には約6000万人のピロリ菌感染者がいます。ピロリ菌感染は胃がん発生の最大の要因であり、毎年10.7万人の人が新たに胃がんになり、また年間約5万人の人が胃がんでお亡くなりになります。
ピロリ菌を除去することで胃がん発生が減少することが明らかになりましたが、同時に完全に胃がんの発生を抑制できないことも明らかになりました。
2010年3月、北海道大学浅香教授はピロリ除菌の胃がん抑制効果には男女差や年齢差があることを、日本消化器病学会雑誌に報告されました。それによりますと、男女とも30代前に除菌するとほぼ100%胃がんの予防が可能です。また男性では、40代で93%、50代76%、60代50%、70代以上で45%胃がんの予防が可能になります。一方女性は男性より胃がんの予防効果は明らかに高く、40代98%、50代92%、60代84%、70代以上でも73%でした。若年のひとだけでなく、ピロリ除菌によりどの年代でも一定の胃がん予防ができることになります。
したがって胃がんを予防・撲滅するためには、ピロリ菌感染しているひとは一次予防としてピロリ除菌を行い、さらに2次予防として内視鏡による定期的(1年に1回)な経過観察が必要です。
胃カメラは苦しい検査とお考えの方も多いかと思いますが、石橋クリニックでは意識下麻酔法を使用して安心して検査を受けていただくように配慮しております。

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大腸がんについて

 まとめ
  • 大腸がんが増えている。
  • 大腸がんにはふたつの発がん経路がある。
  • 大腸ポリープを切除することは、大腸がんの予防になる。
  • 有症状(血便)、ポリープ治療歴、大腸がん家族歴のある方は検査が必要。

大腸がんの患者さんが増加し、特に女性では大腸がんはがん死亡原因の第一位となっています。ところで大腸がんの発生にはふたつの経路があるとされています。まず第一に腺腫という良性ポリープからがんになる経路、そして第二に正常な細胞がいきなりがんになる経路です。
第一の良性ポリープががんになる場合、大腸ポリープの大きさが20mm以上になると、そのポリープの一部にがんができてきます。このような良性ポリープは数年で成長し大腸がんになるため、大腸カメラでポリープの段階で切除することが大腸がんの予防になります。第二の正常な細胞がいきなりがんになる場合では、5mm前後の大きさであっても大腸がんがあります。このような小さな大腸がんの早期発見・治療には大腸カメラが最も有効です。
ではどのような方が大腸の検査を受けるべきなのでしょうか?第一には便通異常に加えて血便や体重減少などの症状のある方はぜひ大腸の検査を受ける必要があります。次に過去に大腸ポリープがあった方、親族に大腸がんの人がいる方、そして肥満・糖尿病のある方も大腸がんになりやすいために大腸の検査が必要です。
大腸カメラは苦しい検査とお考えの方も多いかと思いますが、石橋クリニックでは意識下麻酔法を使用して安心して検査を受けていただくように配慮しております。

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次はいつ胃カメラをしますか?

 まとめ
  • 40歳を超えたら、胃がん検診をうけましょう。
  • ピロリ菌陰性の人は数年に1度の胃カメラでよい。
  • ピロリ菌陽性の人は1年に1度の胃カメラが必要。
  • ピロリ菌を除菌しても、1年に1度の胃カメラが必要。

癌年齢である40歳以上の方は、胃がんの早期発見のために検診を受けることが必要です。従来胃がん検診としては胃透視(バリウム検査)を毎年実施していましたが、現在は胃カメラが第一選択になったといえます。
では胃カメラを受けた場合、その後は毎年全員の方が受ける必要があるのでしょうか?その答としては、何が胃がんの原因であるかがポイントになります。現在胃がんの最大のリスクファクターは胃粘膜へのピロリ菌感染であり、ピロリ菌陰性の方からの胃がんの発症はほぼありません。従って初回胃カメラでピロリ菌陰性とされた方は毎年胃カメラを受ける必要はありません。
一方、胃がんの治療後の方やピロリ菌陽性の方は毎年胃カメラを受ける必要があります。特に初回の胃カメラで胃粘膜の高度の萎縮や腸上皮化生があるとされた方は特に胃がん発症リスクが高いため、必ず1年に1度の胃カメラを受けましょう。
またピロリ菌を治療(除菌)した場合は胃がんのリスクは約3分の1に低下しますが、完全に胃がんを予防できるものではありませんので、やはり1年に1度は胃カメラを受けることが必要です。
胃カメラは苦しい検査とお考えの方も多いかと思いますが、石橋クリニックでは意識下麻酔法を使用して安心して検査を受けていただくように配慮しております。

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早期胃癌:その早期発見のために

 まとめ
  • 早期胃がんの最新治療は内視鏡的粘膜下層切開剥離術(ESD)という。
  • 早期胃がんに特有の症状はない。
  • ピロリ菌陽性の人は胃がんの高リスクである。
  • 胃がんを早期発見するためには、年に1回の胃カメラが有用。

胃がん、特に早期胃がんの治療はめざましく進歩しています。そのなかで内視鏡的粘膜下層切開剥離術(ESD)は最近テレビなどのメディアにも取り上げられているので、ご存知のかたも多いでしょう。これは内視鏡(胃カメラ)を使って胃がんの病変のところだけを剥ぎとる治療で、従来の外科手術に比べて入院が短期間(約1週間)ですみ、治療後も胃の大きさが変わらないので後遺症もなく、また手術と同じように確実に切り取ることで胃がんを完治させる画期的な内視鏡治療です。
ただし内視鏡的粘膜下層切開剥離術(ESD)で完治できる胃がんは早期がん、すなわち初期のがんであり、このような早期がんは症状をおこすことはありません。体重減少、胃痛、食欲不振などの症状が出てからでは手遅れになるのです。
ところで肺がんの危険因子はタバコですが、同様に胃がんの危険因子はピロリ菌であることがわかりました。このピロリ菌は40歳以上では約80%のかたが感染しています。従って、早期胃がんを発見するために、40歳を超えたら一度は内視鏡検査:胃カメラをお受けになることをお勧めします。
また胃カメラは一生に一度受ければよいというものではなく、1年に1回定期的に受けることによってごく初期の小さな胃がんを発見できます。胃カメラは苦しい検査とお考えの方も多いかと思いますが、石橋クリニックでは意識下麻酔法を使用して安心して検査を受けていただくように配慮しております。

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大腸がんと大腸がん検診について

 まとめ
  • 消化器がんの中で大腸がんは増加している。
  • 40歳以上の人はがん検診が必要。
  • 大腸がん検診とは便潜血検査(検便)で、地元の多くの開業医さんで実施している。
  • 便潜血検査陽性の人の3%に大腸がんが見つかる。

はじめまして。近鉄河内永和駅1階で石橋クリニックを開業しました石橋一伸です。皆様の健康管理の一環として、今後4回にわたりお話をしていきたいと考えております。今回は大腸がんと大腸がん検診についての話です。

ご存知のようにがんは日本人の死亡原因の第一位です。ところでがんの種類としては胃がんの割合が高いのですが、最近は食事の欧米化の影響のためか大腸がん患者さんの増加が著しく、2001年の統計では臓器別罹患数の順位では、大腸がんは男性で2位、女性で1位、男女計でも2位になっています(下表を参照下さい)。

大腸がんの早期発見には大腸がん検診が役に立ちます。大腸がん検診とは「便潜血検査」、いわゆる検便です。この検診は地元の多くの開業医さんで実施していますので、がん年齢である40歳以上の男女ともに毎年1回の大腸がん検診を受けることをお勧めします。
大腸がん検診では、その約7%が「要精密検査」という判定を受けます。この場合は、必ず精密検査を受けることが必要です。精密検査の方法は何種類かありますが、基本は全大腸内視鏡検査です。便潜血検査が陽性の方を精密検査した場合、その3%に大腸がんがみつかります。また約30%に前がん病変の大腸ポリープがみつかり、このポリープを治療することで大腸がんになることを防ぐことができます。

早期にがんを発見し、適切な治療を受けて、いつまでも健康でいましょう。

●2001年の罹患数が多い部位(国立がんセンターによる集計)

  1位 2位 3位 4位 5位  
男性 結腸 肝臓 前立腺 結腸と直腸を合わせた
大腸は2位
女性 乳房*1 結腸 子宮*1 結腸と直腸を合わせた
大腸は1位
男女計 結腸 乳房*1 肝臓 結腸と直腸を合わせた
大腸は2位

*1上皮内がんを含む。

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